こんにちは、
つながりの杜整体院、足の専門家の奥田です。
今日は、名古屋市から外反母趾の症状でご来院された女性の症例についてご紹介いたします。
外反母趾など足の症状でご来院されるクライアント様はほとんどが以前どこかの整形外科、整体院などで治療や施術を受けてきた経験がある方ばかりです。
今回の女性もそうでした。
整形外科で足底板を作ってもらったけど痛みは変わらず、外反母趾テーピングもしている時は何となく良い気がするけど、疲れるし、テープを外すと結局痛みが再発。
当院にご来院する前は、外反母趾専門でやっている整体院で距骨調整をしてもらったそうです。
その院では、施術後、足趾の力を測定して、力が上がったという事で、足趾が踏ん張れるようになって症状がどんどん改善していくという話でした。
それでもクライアント様はしばらく施術を続けたけど、また元の生活に戻ると症状は再発するという事でした。
当院ではクライアント様に外反母趾の原因をお話しするとき、必ず言う事があります。
外反母趾とは足が悪くなったわけではなく、そのクライアント様が過去、現在、未来と健康に負担なく生きていくために、必要だったから、足が外反母趾として進化したのです。
外反母趾の方は、今まで足を外反母趾にする事で、体に負担がかからず快適に過ごす事が出来たのです。
つまり、無理くりアーチをあげる足底板を使っても、テーピングで足の指を固定しても、体にとっては負担でしかないので、さらに外反母趾になろうと力が働きます。
距骨調整の話をすると、距骨は、他の骨と違い、筋肉の腱が付着していないので、外部の影響により、骨の位置が移動します。
距骨を調整する先生は、この距骨がズレる事で、姿勢もズレてしまい、外反母趾の症状が悪化したり、体全体に悪影響を及ぼすと言います。
ところが先ほど私が説明した事を基にして距骨を解釈するのなら、距骨もそのクライアント様が快適に過ごせるために位置を移動します。
なので距骨の位置を安易に変えてしまうと、一時的に足の機能は改善しますが、足と体にとっては負担でしかないので、またすぐに元に戻ってしまうという事です。
もしくはそのまま知らず知らずに距骨調整を続ければ、外反母趾はどんどん悪化するという事になります。
なので当院ではこちらの都合で距骨を調整しないようにしています。
治療家の先生ごとに色々な考え方はあるので、この自然の法則については院の外では強要はしませんが、当院にご来院された方々にはお伝えしています。
でもこの話を聞くと、「外反母趾が体にとって良いものならなぜ、痛いの?」という疑問も持たれると思います。
なぜ痛いか、
それは、体にとって必要な外反母趾を治そうとしたり、無理くり形を整えようとするからです。
通常、外反母趾自体は、痛みも炎症も起きません。
外反母趾を無理くり何とかしようとするために起こる摩擦によって炎症や痛みが起こるのです。
「起こる」=「怒る」なのです。
体を守るためになった外反母趾を整えようとするから体が「怒る」のです。
ではどうしたら外反母趾の症状が治るのか?
それは、外反母趾にならなくても快適に過ごせるようにする事です。
外反母趾だから毎日が不快なのではなく、毎日が不快だから外反母趾になるのです。
なのでクライアント様が現在、不快になっている本当の原因を解消する事で、外反母趾の症状は治ります。
今回のクライアント様もこの事を理解出来た事で、本当の原因が見つかり、原因を解消する事で、外反母趾が治りました。
体って上手く出来ています。
自分自身の大切な体の声を訊きましょう。
きこえるようになるまで耳を傾けましょう。
当院ではそのお手伝いをさせて頂いております。